医学部予備校に通うのがおすすめなのはどんな人？向いている人の特徴について解説

「医学部に行きたいけど、医学部専門の予備校に行ったほうがいいのかな？」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。そういった疑問を持っている人に向けて、この記事では医学部予備校について詳しく解説をします。この記事を読めばあなたが医学部予備校に通うべきか判断できるようになるでしょう。

そもそも「医学部予備校」とは？

「医学部予備校」とは、医学部の合格に向けて専門的に受験対策を行っている予備校になります。医学部の試験傾向や特徴を研究し、受験生の医学部合格を徹底的にサポートしてくれます。医学部予備校では、個人指導をしてくれる先生が現役の医大生であることも多く、受験や大学進学後の相談まで対応してくれる予備校もあります。

医学部予備校は一般的な学習塾と何が違う？

ここからは医学部予備校と一般的な学習塾の異なる部分を具体的に解説します。

時間割やスケジュールが違う

医学部予備校は、医学部の試験傾向に合わせて時間割や学習スケジュールを作っています。一般的な学習塾の場合は、学校の学習速度とある程度合わせているところが多いです。医学部予備校の場合は、学校に合わせていると合格に間に合わない可能性もあるため、学習進度が早めに設定されていたり、学校に通いながらいかに効率よく合格できるかを考え抜いたスケジュールを設定したり、さまざまな工夫がされています。

また、個人の学習習熟度に合わせた時間割や予定表を作成してもらえる部分も一般の学習塾とは異なっているでしょう。

授業スタイルが違う

一般的な学習塾では、主に試験対策を行うところが多いです。一方、医学部予備校では試験対策だけではなく、医学部受験に多く取り入れられている小論文試験の対策や面接対策まで行ってくれます。

また、集団授業だけではなく個別指導にも対応しており、授業で分からない部分をそのままにせず合格のためのサポートを手厚く行っている部分も特徴の一つでしょう。

学習環境が違う

医学部予備校では、合格に必要なことはできるだけ準備するという考え方のところが多いです。たとえば、医学部予備校では勉強に集中できるように寮を完備しているところがあります。寮の中には、携帯や雑誌等の娯楽は一切持ち込めなくなっており、朝から晩まで勉強をする環境が準備されています。

一般的な学習塾ではここまで徹底的に学習環境が整えられているところはそれほど多くはなく、通学スタイルが一般的です。「家ではどうしても集中できない」という人には、医学部予備校の寮スタイルはおすすめでしょう。

かかる料金が違う

医学部予備校は一般の学習塾と比べてかかる料金は3倍ほど高いです。この料金設定の背景としては、これまでにご説明したとおり徹底的なサポートがあることが理由となっています。自己管理が日常的にできる生徒であれば医学部予備校ではなく、一般の学習塾でも合格ができるかもしれません。

しかし、医学部予備校は、勉強のサポートだけではなく日常生活のサポートまで生活に関わるすべてを面倒見てくれるといっても過言ではないです。そのぶん料金も高くなり、年間300～700万円ほどかかる医学部予備校が多いです。

医学部予備校はどんな人に向いている？

医学部予備校は通常の学習塾とはさまざまな点で異なることが分かりました。どのような人であれば医学部予備校に向いているのかご紹介します。

手厚いサポートが欲しい人

医学部予備校に通うのは「自分で勉強をすると甘えが出てしまうので集中できない」という人が多いです。そのため医学部予備校が提供する寮に入ったり、個別指導がついているところを選んだり、第三者のサポートを受けたりしたい人に向いているでしょう。

一方で、自分で学習進度をコントロールしたい人や、プライベートな時間まですべてルールで決められてしまう人には向いていないかもしれません。

どうしても医学部に合格したい人

医学部予備校は医学部に必要なことがすべてそろえられています。そのため「医学部に何がなんでも合格したい」という人には向いているでしょう。合格をサポートする講師も医学部の合格者を何人も指導しているプロばかりで、実績に裏付けられたカリキュラムやノウハウを提供してもらえます。

また、一人では対策しづらい小論文や面接の対策も行ってくれるため「絶対に医学部以外はいきたくない」という思いを持っている人は、医学部予備校が合っているでしょう。

予算的に問題ない人

お伝えしたとおり、一般的な学習塾と比べると医学部予備校は年間3倍以上の料金がかかります。そのぶんサポートもしっかりしているため、受けられる恩恵も多く料金に見合っています。お子さんの医学部合格の優先度が高く、年間300～700万円を支払う余裕がある家庭であれば、医学部予備校は向いているといえるでしょう。

まとめ

この記事では、医学部予備校と一般的な大学受験対策予備校との違いを中心に解説をしました。医学部予備校の場合は、医学部合格に必要な対策を徹底的に行われていることが分かりました。一般的な学習塾と比べると、個人的なサポートがあることや独自カリキュラムが用意されていることなど、違いが多くあることが分かりました。本当に医学部合格を目指すなら、一つの選択肢として通うことを検討してみてもよいでしょう。ただし、予算的な部分は一般的な予備校と比べても高額になることが多いため、充分に比較検討するように気をつけてください。