「やっぱり医者になりたい」社会人から再挑戦するなら医学部予備校に通おう!
社会人になって社会へ出てから、「やっぱり医者になりたい」と思ったらどうすればよいのでしょうか?当然ですが医者になるなら医学部を受験し、合格することが絶対条件です。しかし社会人が医者を目指すのは、現役の学生に比べると圧倒的に不利でしょう。この記事では、社会人が医学部へ再挑戦するための予備校選びなどについて、紹介します。
近年、医学部を目指す社会人が増えている
「就職したけれど、やっぱり医者になりたい!」と一念発起し、医学部を目指す社会人が近年では少しずつ増えているようです。以下、医学部を目指す社会人の現状についてまとめています。
■ 比率は社会人で4割程度
社会人から医者を目指す人は、全体の4割程度といわれています。しかし、医学部の受験における難易度や競争倍率が上昇していることもあり、仕事と受験勉強を両立させるのは極めて困難なのが現実です。そのため、多くの方が途中で挫折してしまっています。
■ 年齢が不利に働く場合も
社会人から医者を目指すなら、当然ですが1年でも早いほうがよいでしょう。「若いほうが有利でチャンスも多いから」といった一般論もありますが、それ以上に3浪以上の方は入学を拒否する大学もあるからです。年を取っているとそれだけで不利になるので、本気で医者になりたいなら急ぐことをおすすめします。
■ 予備校に通うのがオススメ
社会人は自分で生活を支える必要があるので、必然的に仕事の合間に勉強することになります。しかし、「働きながら受験勉強に取り組む」というのは、並大抵のことではありません。
勉強時間を確保するために退職する方も少なくありませんが、学校から離れていた年月が長いほど学力が落ちていることが多いです。そのため、かつて学校で学んでいたときの記憶を呼び起こし、効率的に受験勉強を進めるためにも、予備校に通うことをおすすめします。
社会人の医学部予備校の選び方
予備校といっても高校を卒業して間もない浪人生と、長い間学校から離れていた社会人では、知識量はもちろん条件が大きく異なるようです。ここでは、社会人が医学部予備校を選ぶ際に重視すべきポイントについて、まとめています。
■ 基礎から学べる環境が必要!
多くの社会人は、時間と共に学校で学んできたことを忘れています。よって、過去に学んできたことを思い出すためにも、すべての科目において基礎から学べる環境が必要です。また、人によって覚えている内容も異なるため、生徒1人ひとりの習熟度などを管理してくれる学校を選びましょう。
■ 講師との距離も重要ポイント
多くの予備校ではムダを省き、効率的に学習を進めるためのカリキュラムを組んでいます。しかし、ただ授業を受けているだけでは学力は身につきません。
また、授業についていけなくなった時にも、対策が必要です。そんなとき、講師との距離が近ければしっかり相談できるでしょう。よって、講師との距離も重要なチェックポイントの1つです。
■ 1クラスの人数も確認しよう
社会人が予備校を選ぶ際は、1クラスの人数も確認しておくことが重要です。少人数制なら講師との距離が近いのはもちろん、講師が生徒1人ひとりの習熟度を把握しやすくなります。
その結果、講師が自ら把握した生徒たちの習熟度に合わせて授業を進めていってくれるので、自分では気づいていない弱点や問題点を理解できます。
医学部を目指すなら相当の覚悟が必要
社会人から医学部合格を目指すなら、相当の覚悟が必要です。入学できる大学も年齢的な問題で限られるうえ、学生時代の勉強から遠ざかっている分ハンデが大きいといえます。それでは、どうすれば社会人から医学部へ合格できるでしょうか?
■ 自ら厳しい環境へ追い込もう!
医者になりたいと夢を見ても、中途半端に受験勉強へ手を出して挫折していく社会人の方たちが、後を絶ちません。本当に医学部を目指すなら、どんなに忙しくても1日12時間勉強時間を必ず確保したり「今回失敗したらもう後がない」という状況を作ったりするなど、自ら厳しい環境へ追い込むほうが時間やお金もムダにならないでしょう。
■ 編入制度を利用する方法もあり
現在は、多くの方が大学卒業後に社会人デビューを果たします。もし、あなたが大学を卒業しているのなら、編入制度を利用する方法を検討しましょう。文系大学出身であっても、2年生や3年生からの編入を受け入れている医科大学もあります。
しかし、編入試験は一般受験よりも競争率が高いため、よほど優秀でなければ受からないと考えたほうが無難です。その代わり「何が何でも合格する」という強い意志を持ち、努力が報われれば大幅に時間とお金を短縮できるでしょう。
社会人になってから医者を志すのは、決して並大抵の努力で成立することではありません。また、時間はもちろん膨大なお金もかかりますが、見事医師になれた暁には充分取り返すことができるでしょう。一度しかない人生、後悔しないためにも中途半端に独学で受験勉強をするのではなく、しっかり予備校に通い徹底的に取り組むことが大事です。