医学部予備校とは?大手予備校と何がどう違うのか
医学部の受験に向けて予備校を選ぶ時、医学部予備校という存在が目に止まり「他の大手予備校と何が違うのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では医学部予備校と、大手予備校の違いについてまとめています。これから医学部を受験したい方や、予備校選びをどうしたらよいのかわからず迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
医学部予備校と大手予備校の主な違いは?
まず、医学部予備校と大手予備校の主な違いについて、見ていきましょう。医学部予備校と大手予備校では、以下2つの違いがあります。
指導内容について
医学部予備校では、文字通り医学部に合格することを専門としています。よって、教壇に立つのも医学部受験への指導実績が豊富な講師たちばかりです。
これに対し大手予備校では、オールマイティーに大学受験をサポートしています。また、医学部予備校ではマンツーマンまたは少人数制を基本としていますが、大手予備校では従来の学校のような集団授業が中心です。
システムについて
大手予備校ではあらかじめコースが定められており、その中から選んで申し込みをします。時間割も決まっており、途中で変更を加えられません。よって、大手予備校では最初に決められたレールの上を、生徒みんなで歩いていく形となります。
それに対し、医学部予備校では個人の習熟度を見てカリキュラムを組み、学習計画を立てていきます。「個人で学習を進めていくため、学習状況に合わせてその都度柔軟に変更を加えられること」それが、医学部予備校のシステムの特徴です。
医学部予備校のほうが授業料が高い
大手予備校の授業料は平均で年間100万円程度ですが、医学部予備校は5倍の500万円程度が平均です。そう考えると、医学部予備校の授業料はかなり高額といえるでしょう。しかし、医学部予備校には、大手予備校にはない多くのメリットが存在します。
常に最新の情報が手に入る
医学部予備校はその名の通り生徒を医科大学に合格させることに目標を特化させた施設です。そして受験、とくに医学部に関しては「いかに情報を集めるか?」というのが、勝敗を分ける鍵とされています。医学部予備校では常に最新の情報が入ってくるため、受験という情報戦において非常に有利です。よりよい情報を得るためにも、医学部予備校に通うべきです。
手厚いフォローが受けられる
大手予備校は生徒数も多いため、授業は集団形式が中心となります。よって、授業以外の時間は自習室などで、自力で勉強することになります。しかし、集団授業だと質問がしづらく、疑問点があってもついそのままにしてしまう生徒が多いのが現実です。
これに対し、医学予備校では少人数または個別指導が中心となっています。よって、疑問点などもその場で質問をして解消ができ、手厚いフォローが受けられます。
大手予備校が向いている人は?
では、逆に大手予備校が向いているのは、どんな人でしょうか?それは出費を抑えつつ、なおかつ自力で効率よく学習を進める自信のある方です。大手予備校は医学部受験に特化していうわけではありませんが、長年の指導実績のあるプロの講師たちが教壇に立っています。なおかつ、授業料が安いのが特徴です。また、なかには「医学部受験コース」のある大手予備校もあるので、検討してみるのもよいでしょう。
それぞれのメリット・デメリットは?
ここからは医学部予備校と大手予備校、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
■医学部予備校におけるメリット
個人に合わせてカリキュラムを組むため、手厚いサポートが受けられるのが最大のメリットです。また、大手に比べると生徒が少ないため互いにコミュニケーションを取る機会も多く、お互いに切磋琢磨して成長していけるという強みがあります。さらに、講師とも距離が近いため、志望校に合わせた最新の情報やアドバイスがもらえるのも大きな魅力でしょう。
■医学部予備校におけるデメリット
何といっても、授業料が高額なことです。医学部予備校の授業料は、大手予備校の約5倍が平均となっています。よって、「費用面が不安」という方には、医学部予備校はおすすめできません。学校によっては教育ローンが使えますが、後々の返済を考慮するとやはり避けたほうが無難でしょう。
■大手予備校におけるメリット
「大手の名に恥じない、指導実績が豊富で有名な講師が多数勤めていること」それが大手予備校における最大のメリットです。これまでも多数の生徒を大学合格へと導いてきた、確かな実力のある講師が揃っています。また、生徒数も多いため、自習室など受験勉強をするのに特化した環境が整っているのが大きな魅力です。そして、授業料が安いのもメリットの1つです。
■大手予備校におけるデメリット
生徒数が多いため、授業は集団形式が中心となります。そのため1人ひとりに目が行き届かなくなりがちで、きめ細かいサポートが受けられなくなってしまいます。その結果、勉強に対するモチベーションを保つのが難しくなったり、しっかり自己管理ができなかったりするといったデメリットが目立つようです。
医学部予備校と大手予備校の違いは、主に指導内容とシステムです。医学部予備校は医学部への受験に特化しており細やかなサポートも受けられるものの、「授業料が高い」というデメリットもあります。これに対し、大手予備校は自己管理ができないと学習へのモチベーションが下がってしまいますが、安い授業料で医学部受験コースも選べるというのがメリットです。どちらも一長一短あるので、比較し自分に合ったほうを選びましょう。