藤田医科大学の難易度や学費について
藤田医科大学
住所:〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98
TEL:0562-93-2493
多くの医学スペシャリストを世に輩出する医療予備校の1つが、名古屋市の藤田医科大学です。医療にまつわるさまざまな事柄を学べる大学として知られていますが、大学の難易度や試験問題の傾向はどのようなものなのでしょうか。藤田医科大学に入学した際に必要となる学費と合わせて解説します。
藤田医科大学の難易度はどれくらい?
藤田医科大学はTHE世界大学ランキング2021において、国内11位の学校です。教育力、研究の影響力など各種分野でも総合的に高い評価を記録しており、good health and well‐being分野においてエントリーした日本の大学の中で2位の大学としてランクインしています。
医学部、医療科学部、保健衛生学部の3学部を用意していますが、医学部に関しては偏差値65~67.5、医療科学部に関しては47.5、保健衛生学部は47.5~50と差があるのが特徴です。ただしいずれも難易度は非常に高く、入学者の多くは浪人を経て入学している傾向にあります。
入学者の比率を見ると、現役生が27.5%なのに対し、1浪生は33.3%、3浪生以上は19.2%ですので、現役生よりも浪人生が多いことがわかるでしょう。浪人生の割合が多い事からもわかるとおり、浪人生に対しての差別的な思想も一切なく、浪人を前提とした入学生が多いのが安心のポイントです。
ただし、大学に入学できても油断はできません。藤田医科大学は他校に比べると留年数が多く、毎年各学年10人前後が留年している傾向にあります。
学習環境は非常に素晴らしく、教育レベルも恵まれている環境ではありますが、その分入ってからも厳しさが続くでしょう。もちろん、留年したからといって見捨てられることはありません。講師陣がいずれもきめ細かいサポートを行い、学生が医療従事者として大成できるよう、ていねいにサポートを行います。
入学から卒業までの難易度は比較的高めではあるものの、その分、国内外を問わず評価される、最高クラスの大学で授業を受けられるのが魅力です。
藤田医科大学の試験問題の傾向
藤田医科大学の試験問題は例年1パターンですので、科目別で集中的に対策をすれば、現役合格も夢ではありません。ここからは藤田医科大学の試験問題を、科目別に傾向と対策について解説します。
まずは英語ですが、回答形式はマーク式と記述式の併用です。全5題で構成されており、前半3題がマーク式、後半2題が記述式となります。
大問1は文法や語彙力に関する空所補充問題、大問2は文法や句法に関する語句整序問題、大問3はマーク式の長文読解、大問4は記述式の長文読解、大問5は部分鉄器に日本語になっている文章を英語に直す逆翻訳問題となります。
長文読解については医療関係の英文について出題されることがほとんどですので、日頃から読み慣れておくといいでしょう。
次に数学ですが、こちらもマーク式と記述式の併用スタイルです。大問3題にて構成されており、微分積分が頻繁に出題されます。
大問1では基礎から応用まで全10問、大問2と3では微分積分、ベクトルの問題が多く出される傾向です。問題数を考えると大問1でどれだけの問題を解答できるかが、数学をパスするポイントとなるでしょう。
3つめは物理です。物理は記述式のみの解答形式で、大問5題にて構成されています。力学や電磁気に関する問題が出されることが多いため、基本の公式や知識をきちんと身につけておく他、計算量が多めな傾向にあるため、時間配分を考えておきましょう。
4つめは科学です。こちらも記述式のみの解答スタイルで、大問は5~6問の構成となります。問題難易度は他と比べると比較的低めで、基礎から標準の範囲が出されることが特徴です。
科学でいかに点を稼げるかが、合格の鍵を握っているでしょう。ただし問題量が非常に多いため、ケアレスミスをしないように丁寧に解答することを忘れてはいけません。
最後は生物です。こちらは解凍形式が固定化されておらず年によって異なります。大問4題で構成されており、難易度は標準レベルではあるものの、基礎知識だけではなく応用力が試される問題が出題されることも少なくありません。
過去問を見てみると文章量が多い問題が出されるケースも多く、日頃から医療関係の情報をチェックしておかないと解答が難しいような問題もあります。過去問対策を行うと共に、論述問題に関しても対策をしておくべきでしょう。
藤田医科大学の学費
藤田医科大学の学費は、学部によって異なります。医学部の場合は入学金150万円、卒業までの合計授業料は留年などせずにストレートで卒業した場合、1,500万円です。また、実験学習費が1年時に50万円、2~6年時は年間120万円となります。
医療科学部の場合は、入学金は30万円、授業料は年間80万円、実験実習教材費が1年時で25万円、2学年以上は年間30万円、教育充実費が1学年で30万円、2学年以上で年間40万円ずつかかります。
保健衛生学部の場合、基本的に医療科学部と変わりませんが、実験実習教材費が1年時は30万円、2年時以降年間35万円という部分が違いです。
どの学部においても、トータルで1,500万円から2,000万円ほどの出費がかかると考えておきましょう。
藤田医科大学は難易度が高く、留年して入る方が多い傾向にあります。ですがその分非常に設備に恵まれており、充実した環境で医療知識を学ぶ事ができるでしょう。