医学部の志望校の決め方のポイントについて解説!
医者になりたいと思っても、具体的にどの大学を受験するのか迷う方は多いでしょう。受験対策が必要なため、志望校を早く決めないといけないと焦る方もいるかもしれません。この記事では、志望校を決める時期と決め方のポイントについてまとめています。志望校を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
志望校はいつごろまでに決めるべき?
志望校を決めるのは、早ければ早いほうがいいと考えていませんか。しかし、急いで志望校対策を行っても、基礎が身につかない恐れがあります。そのため、適切な時期に志望校を決めることが重要です。ここでは、志望校を決めるタイミングについてお伝えします。
入試1年前
入試1年前の成績を踏まえて、おおよそどの大学なら受かるかを考えましょう。第1志望校を決定して、どういった勉強をしていくかを考えていくべき時期のためです。とくにAO入試を受ける場合は、早めに対策する必要があります。
入試半年前
入試半年前に、第1志望校が合格圏内かを確認しましょう。残りの半年で合格圏内まで伸ばせる場合は、志望校を変更する必要はありません。しかし合格が難しそうな場合は、志望校のレベルを下げましょう。
逆に、思ったよりも成績が伸びて、レベルの高い大学を目指せそうな場合は、志望校のレベルを上げるとよいでしょう。入試半年前には第1志望校だけではなく、すべり止めを含めた複数の大学を決定する必要があります。半年間で志望校対策をしなければいけないためです。受験日程を確認しながらよく考えて、第3志望校まで決定しましょう。
医学部の志望校の決め方のポイント
医学部を目指す方でも、何を基準に志望校を選べばよいか分からない方も多いでしょう。ここでは、志望校を決める時のポイントを4つご紹介します。
国公立か私立かを決める
医学部は、国公立と私立の2校に分けられます。国公立は私立に比べると学費が安く、定員数が少ないこともあり、競争率が高くなっています。とくに、研究者教育に力を入れている大学が多く、研究医を目指している生徒が多い傾向にあります。
私立は医師国家試験の合格を目指すところが多く、臨床医になりたい生徒が多い傾向です。
自分が研究医か臨床医のどちらを目指すのかを考えて、国公立か私立かを選択するとよいでしょう。
共通テストの配点率で決める
試験の配点率を見て、どの大学を受験するかを決めるのもひとつの方法です。国公立は、全体的に高い学力を求められます。全科目、全分野の基礎力と知識を確かめる問題が出題されるため、すべての科目でよい得点を取らなくてはいけません。苦手科目がなく全科目で高い得点を取れる自信があれば、国公立がおすすめです。
一方で私立は、それぞれの大学に特色があり、難問や奇問が出題されるケースがあります。
またそれぞれ重要視している科目が違うのも、大きな特徴です。重要視している科目の配点率が高いため、自分の得意科目で苦手科目をカバーできます。得意科目と苦手科目がはっきりしている場合は、私立が向いているでしょう。
偏差値で決める
自分の現在の偏差値で、志望校を決めるのもよいでしょう。自分の偏差値よりも高すぎる大学を志望校にすると、なかなか合格圏内に入らずモチベージョンの維持が難しくなります。もし合格したとしても、大学での授業が難しくてついていけないというケースもあります。自分の偏差値に見合った大学を選ぶことが大切です。
場所で決める
大学のある場所で、志望校を決めるのもよいでしょう。地元の病院で就職したいという希望がある場合は、地元の大学に進学すると就職しやすくなります。また首都圏の大学に合格するのが難しいという判定の場合は、地方の大学を志望するのもひとつの手です。地方では医師不足が続いているため、医学部の定員を増やしている大学が多く、合格しやすいところがあります。
医学部の受験勉強の立て方のポイント
志望校が決まったあとは、合格に向かって受験勉強を進めるのみです。しかし無計画に勉強を進めても、合格するのは難しいでしょう。ここでは、医学部の受験勉強の立て方について解説します。
長期の目標を立てる
まずは、受験する年の秋に、過去問を解きはじめることを目標にしてください。それまでに基礎知識をしっかりと固めるために、受験スケジュールを3か月ごとに区切ります。3か月でどの参考書をやりこむのか、どれくらい偏差値をあげるのかといった具体的な目標を立てましょう。
短期の目標を立てる
具体的にどの参考書に取り組むのかを決めた後は、1週間ごとの目標を決めていきます。参考書であれば「1週間で〇ページ終わらせる」といった目標を立てましょう。ここで注意するべき点は、時間を目安に目標をたてないことです。
例えば「1日目は数学、2日目は英語をする」といった目標を立てると、時間内に終わらなければ、勉強の進捗が遅れてしまいます。「〇〇を〇日までに終わらせる」といった具体的な数値の目標を立てて、毎日コツコツと進めていきましょう。
まとめ
この記事では、医学部の志望校の決め方について解説しました。志望校は受験の1年前から半年前にかけて、自分の偏差値を見ながら決めていきましょう。どの大学にするか迷っている方は、自分が将来目指している医者の姿を想像してみましょう。「研究医になりたいから国公立大学を目指す」「地元で開業したいから地元に近い大学に行く」といったように、具体的にどの大学に行きたいか明確になります。将来のことをしっかりと考えて、後悔しないように志望校を選んでください。